アマナ心体操作術

残念ながら一生を捧げたいと思う武術に出会わず、私の理想を満たす武術はないかと探しまくっていたところ、巡り合ったのが古伝体術でした。

いち武術家として神業の習得を志し中野先生に古伝体術を学ぶべく横浜まで何度も通い、いつしか自分の道場を持つに至りました。

武術初心者ばかりの生徒達を迎え教伝を開始したものの、初心者ゆえ当然ですが古伝体術の基本すら全く身につかず、これを打開すべく教伝方法を様々に模索しているうちに、私自身も稽古相手がいないため超繊細な技術をどんどん忘れていってしまう事もあり、【なるほどう】を運営するにあたりこのような神業レベルの高難度技術が果たして必要であろうかの思いが頭に浮かび始めました。

武術家から指導者に立場が変わった以上、その目線で事をなすべきとの思いから「日常生活で誰もが使える心体操作の教伝」を目指す事とし、身体操作として古伝体術の基本を、そして「考えるな、感じろ」を徹底させるために昔に偶然身につけた「氣功」と故・大野朝幸先生の「魂合気」を後継者の方から学び術として取り入れることにし、また氣の実感稽古として最適な保江邦夫先生の「次元流合気術」の操作も加え、指導内容を再構築いたしました。

そうしたところ、これまで何もできなかった生徒が瞬く間に技を掛かられる様になり、この方向でいいのだと確信し今日に至ります。

「アマナ」とは古代文字のカタカムナにおいて、潜象(見えない世界)にあり現象に実体化させるモノを言います。

見えない「氣」と自身の脱力で相手の力を抜く、誘導する、治療するなどの現象を生じせしめるこの術は、まさに「アマナ」は言いえて妙だと思っています。

思い切り強く手を握られると、余程の体力差がないと腕を動かすことが出来ません。

これは双方の力のぶつかり合いで均衡が保たれている状態だからです。

当然、腕を動かすことが出来ないのですから、

身を守る必要があるとき、護身術として暴漢を投げ飛ばすなど至難の業です。

首でも絞められそうになったら一大事。

【なるほどう】の技術は「氣」と「身体操作」との両輪で構築され、これを「心体操作法」と呼んでいます。

力のぶつからない身体操作は難しく、手足の操作手順を覚えれば技が掛かるわけではないので、習得にはとても時間が掛かります。

そこで、プロフィールにも書きましたが教伝進展の打開策として「気功術アマナ」と「魂合気」を取り入れました。

左回りの気の渦は「緩む」、右回りの気の渦は「締まる」効果があります。

なので相手の腕に作用させる時は「力抜き」は左指、「力入れ」は右指でつつきます。

相手の体全体に作用させる時は、自分の体の周りにイメージで左回りの渦を作るか相手の体の周りに左回りの渦を作ります。

自分の体の周りにイメージで左回りの渦を作ると周りにいる人すべてに影響を与え、相手の体の周りに左回りの渦を作るとその人だけが影響を受けます。

「気功術アマナ」は、「気の巡りメソッド」により心身を整え健全化を図り、同時に「気功玉」を作ります。

まずは「気功玉」を相手の体に沿わし「力抜き」「力入れ」を行います。

これらの事を相対稽古で成功体験を積み重ね、「できて当然」の想いになります。

次は「相手という存在」ではなく、その周りの空間に「氣」を働きかけるようにします。

空間の正中線を動かすように操作を行うと、相手と気の繋がりで力を要せず自在に誘導したり離れた所から殴り掛かる相手を途中で転ばせたりできますので護身術や介護に応用できます。

「護身術」や「介護」に応用するには「ゼロ化」を行います。

「気功術アマナ」で相手の体から力を抜き、古伝体術の「腑抜けの術」と云って自分の体に「抜き」を掛け、詰まりのない体にして調和の波動を空間に伝え、この波動に同調した相手の波動を受け入れます。


そうすると、「気功術アマナ」と「「古伝体術」の「腑抜けの術」及び「力がぶつからない身体操作」の相乗効果で軽く触るだけで相手を誘導したり制圧したりできます。

「ゼロ化」はフォトン(光の素粒子)として空間すべてに広がりますので、離れた所から殴り掛かる相手にも伝わります。

このような心身操作は難しいがゆえに、技術の奥深さに「術」を学んでいるという充実感が得られると生徒の皆さんは言います。

是非、この摩訶不思議な体術を体験してみて下さい。